アルコアイランド

利き酒師・焼酎利き酒師・ソムリエの資格を持っている筆者がお酒に関する情報を発信していきます

プレミア焼酎・日本酒が定価より高く販売されている理由と定価で購入できる方法を詳しく解説!!

 皆さんは自分用でちょっといいお酒を飲みたいとき、お世話になった方へのプレゼントやギフトで高級で人気のお酒を贈りたいと思ったとき、どこでお酒を買っているでしょうか?

 

 そういったお酒を購入するときに一番初めに思い付くのがやはり、品揃えの良い大手のリカーショップ、お酒の専門店だと思います。

 

 「豊富にある商品から選びたい」、「店員のオススメで選びたい」と考える方が多いでしょう。

 

 しかし、属に「プレミア焼酎」、「プレミア清酒(日本酒)」と呼ばれる人気の日本酒は、その蔵元の定めた正規価格よりも高く販売されていることがほとんどです。

 

 例えば公式HPにある商品の定価が「1000円」だったとすると1500円や2000円で販売されていることはよくあります。 

 というか普通のお酒専門店ではそれがほとんどでしょう。だいたいは定価の1.2~2倍の値段がついています。

 

 なぜ定価よりも高い値段で販売されているのか、どのような商品がプレミアのお酒で、ではどこだったら定価で買うことができるのか?利き酒師と焼酎利酒師の資格を持つ筆者が教えます!

 

 

1. なぜ定価ではないのか

 まず、「プレミア焼酎」、「プレミア清酒」と呼ばれる銘柄は「特約店制度」というものがあり、その特約店となっているお店でしか商品を卸しません。特約店となっているお店はごくごく少数であり、普通のスーパーや大手リカーショップはほとんどその特約店には該当しません。

 そして特約店のみが蔵元と直接取引をすることができ、本当のその商品の値段=定価で販売されています。

 

 

 特約店はその代わり、過剰な宣伝をしない、商品の保存・管理を適切に行う、安売りをしないなど、蔵元やその商品のブランドを崩さないようルールを守ります。ただ、その蔵元や商品のポスターやのぼりなどの販促品を掲示することができます。大手スーパーや有名なリカーショップではそのような掲示を見たことがないのはそのためです。

 

 

 特約店以外の小売店は、蔵元と直接取引で仕入れることができないため問屋さんから商品を買っています。その問屋がどこから商品を仕入れてくるかは想像にお任せしますが、定価で販売できないのはそのためです。

 

 

 直接取引をしている特約店は蔵元から直接商品を購入でき、問屋を通さず仕入れをすることができるので、蔵元が設定している定価で販売できています。しかしその他のお店では問屋を通して商品を購入しているので仕入れ値の時点でほぼ定価の価格になっています。そこから利益を得ないといけないので、自然と売価は高くなってしまいます。

 

 

例えば商品の原価が700円だとすると・・・

 

 

〇特約店の場合

 

 蔵元(700円)→→→→→→→→→特約店1,000円で販売できる→300円の利益              (原価700円、売価1,000円)

 

 

〇問屋を介して販売する場合

 

蔵元(700円)→→→〇〇〇〇〇(1,000円)→→→→→問屋1,300円→→→→→→→→→→販売店(1,600円)

 

 これは例えなので数字自体は無視してもらって大丈夫ですが、仕組みとしてはこんな感じです。

 特約店は700円で仕入れて1,000円で販売できますが、その他のお店は問屋から購入しているため割高になってしまいます。

 定価で販売できないのはこういった事情があるためです。

 

2. プレミア焼酎・プレミア清酒とはどんな銘柄?

 ではどういった商品が「プレミア焼酎」・「プレミア清酒」なのか?スーパーや大手酒屋さんで高い金額で売られている商品、実はもっと安く定価で買えます!!

 

↓「プレミアム焼酎」↓

 

濱田酒造

 ・赤兎馬 (徳利、極味の雫、紫の赤兎馬、ブルー【夏季限定】、甕貯蔵、玉茜)

 ・呂布

 

西酒造>

 ・富乃宝山 

 ・吉兆宝山

 ・天使の誘惑

 

黒木本店

 ・中々 (陶眠中々)

 ・百年の孤独

 ・喜六

 ・橘 

 ・爆弾ハナタレ

 ・野うさぎの走り

 ・球

 ・一粒の麦

 

〇四ッ谷酒造

 ・兼八

 

〇無手無冠

 ・ダバダ火振

 

〇鹿児島酒造

 ・やきいも黒瀬

 

〇川越酒造場

 ・川越

 

〇高良酒造

 ・八幡

 ・田倉

 

 

〇佐多宗二酒店

 ・晴耕雨読

 ・刀

 ・不二才

 

〇霧島町蒸留所

 ・明るい農村 (赤芋、蒸留したてなど)

 

〇太久保酒造

 ・侍士の門

 

〇鳥飼酒造

 ・鳥飼

 

〇杜の蔵

 ・吟香露

 

〇京屋酒造

 ・甕雫(玄、極、かんろ)

 

〇宮里酒造所

 ・春雨カリー

 

〇朝日酒造

 ・黒糖朝日

 

↓「プレミアム清酒」↓

 

〇朝日酒造

 ・久保田

 

〇石本酒造

・越乃寒梅

 

〇八海醸造

 ・八海山

 

〇旭酒造

 ・獺祭

 

〇富久千代酒造

 ・鍋島

 

 

黒龍酒造

 ・黒龍

 

〇緑川酒造

 ・緑川

 

〇萬乗醸造

 ・醸し人九平次

 

〇廣木酒造

 ・飛呂喜

 

 こうした有名銘柄は実は正規価格ではない値段で販売されています。例えばあの有名な獺祭も1.5~2倍以上の価格で小売店で販売されています。獺祭45の720mlの定価は1,650円、三割九分の720mlの定価は2,541円と、本当の値段は結構思っているよりもリーズナブルなんです!!たまたま店頭で見かけたからといって購入すると大損です。

 

3. 特約店の探し方

 では、どうやってその特約店を探すのか?実は簡単です。

 

 もしあなたが日本酒の久保田が欲しいと思ったら、久保田販売元の「朝日酒造」の公式HPを検索してください。「お近くの販売店のご案内」のところに全国の特約店が書いてあります。

 

 朝日酒造に限らず、プレミアム焼酎・プレミアム清酒醸造している多くの蔵元は公式HPで正規特約店を掲載しています。飲みたい銘柄がある場合はこうしてチェックしてみてください。

 

 

 また、皆さんの近所にある、いかにも個人で経営してそうな本当に小さなこじんまりとしたお酒屋さんもチェックしてみてください。もし上に書いたようなプレミア商品の看板やのぼりなどがあったらその特約店の可能性大です。最近はストリートビューもあるので探しやすいと思います。

 

ちなみに・・・

 上記のように、プレミアム焼酎・日本酒の特約店をチェックしていると気づくかもしれませんが、冒頭に書いたように有名な大手リカーショップやスーパーの名前はなく、本当に小さな小さな、個人経営のようなお酒屋さんしか載っていないと思います。それには理由があります。

 

 そもそもなぜ、プレミアム価格になっているかというと、2000年代初頭にあった「焼酎ブーム」「日本酒ブーム」の影響があります。

 

 もともとは焼酎・日本酒を製造している酒造会社も家族経営がほとんどです。ということは生産量にも限りがあります。

 そして焼酎ブーム・日本酒ブームがあった2000年代初めに、需要と供給のバランスが崩れ、高値で取引されるようになりました。それが現在も続いている形です。

 

 特約店となっているお酒屋さんはその焼酎・日本酒ブームが起こるずっと前から、商品が売れない頃から取引を継続していたお酒屋さんなのです。

 

 そのブームが起こって需要が爆発した頃に商品を「欲しい」といってくる今まで取引のないパッと出の企業に、製造本数の限りがある大切な商品は普通卸さないですよね?

 

 今でも酒造会社は新規で取引をお願いしてくる会社は断っているのでしょう。大手チェーン店が定価でプレミア商品を販売できないのはこういった事情があります。それは今までの付き合いを大事にし、昔から取引してくれている小さな酒屋さんを守るためでもあります。

 

5. おわりに

 今回はプレミア焼酎・日本酒の入手の方法をご紹介しました。しかし実店舗でプレミア商品を定価で探すのは結構大変です。実際に足を運んでみないといけないので・・・。

 お店に行く時間や都会の人なら交通費などを考えるとネットで購入した方が実は割安な時もあります。もちろん、特約店のお店もネット販売をしているお店もあるので、ネットでも定価の商品を探してみてください。

 

 お酒の本当の価格を知らないと本当に大損をしてしまいます。今回の記事で、本当に正しい価格でお酒を購入して頂ければと思います。