アルコアイランド

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黒龍酒造のもう一つのブランド「九頭龍」(くずりゅう)の全銘柄を徹底解説!!コンセプトや飲み方を伝授

 

 

 福井県吉田郡永平寺町にある黒龍酒造。プレミアム日本酒の一つとして数えられ幻の酒ともいわれている非常に人気が高い蔵元です。

 

 その黒龍酒造の銘柄はほとんどが黒龍という名を冠していますが、その他にも「九頭龍」(くずりゅう)という名で展開しているブランドがあります。平成27年(2015年)に発売開始されました。

 

 何とも個性的な名前ですが、黒龍酒造の近くに流れている「九頭龍川」の名前から取っているそうです。

 

 九頭龍ブランドのコンセプトは、日々の食卓に欠かせない日常のお酒としての手頃な価格で、冷やしてもお燗にしてもおいしいお酒というもの。
 しかしながら、黒龍酒造が製造するということに変わりはないので、価格が手頃ながらも高品質なことには変わりはないです。

 

 今回は黒龍酒造とっておきの「九頭龍」シリーズの全銘柄を解説していきます!

 

日本酒のランク (精米歩合=お米の磨き具合で変わります。)
普通酒 ・・・・・・・・精米歩合の規定なし
本醸造 ・・・・・・・・精米歩合70%以下
特別本醸造・・・・・・・精米歩合60%以下
吟醸(純米吟醸)・・・・・精米歩合60%以下
大吟醸(純米大吟醸)・・・精米歩合50%以下
となり、大吟醸(純米大吟醸)が最高のランクです。

 

日本酒度
日本酒の甘い、辛いの目安
+の値が大きいほど辛口、マイナスになるほど甘口。

 

  九頭龍 逸品

 

 

 九頭龍シリーズの中で一番リーズナブルな価格の商品。黒龍酒造の中でも一番お手頃な部類に入ります。

 

 普通酒のランクになりますが、精米歩合65%と、一般的な普通酒に比べると米の磨き具合が多く、高精米・高品質となっています。
 さらにこちらも一般的な普通酒でしたら食用米を使うところを酒造好適米で醸すという、このランクのお酒ではとても品質が高いです。さすが日本酒人気ランキングの上位の常連である黒龍酒造です。低価格の商品でもコストパフォーマンスの高さはさすがです。

 

 すっきり軽快な喉ごしと柔らかなで滑らかな飲み心地はまさに逸品!後味のキレも素晴らしくこの価格帯のお酒では抜群の美味しさを誇ります。やや甘く感じるかもしれません。

 

 飲み方は冷や、常温、お燗どれにしても美味しく飲めるのが嬉しいところ。年中違った味わいで楽しむことができます!

 

 

 

【商品名】九頭龍 逸品

醸造元】黒龍酒造㈱ (福井県吉田郡永平寺町)

【原料米】国産酒造好適米

精米歩合】65%

【アルコール度数】15度

【日本酒度】+3.5

 【価格】720ml  875円  (税抜)

    1.8L   1,750円  (税抜)

【飲み方】冷酒、ぬる燗、上燗、熱燗

 

 九頭龍 純米

 

 

 黒龍酒造が始めて純米酒をリリースしたのがこのお酒。新潟のお酒に使われることが多い「五百万石」というお米を使用しています。越乃寒梅や八海山の定番シリーズでも五百万石を使って製造しています。

 五百万石を使用して造られたお酒は、すっきり淡麗な味になります。

 その五百万石を低温発酵させて丁寧に醸造して造られました。軽やかで純米酒といえどとても飲みやすいのが特徴的。
 米の旨味を十分に感じ、まろやかさ、ふくよかさと同時に軽やかな飲み口は飲む人を魅了します。
 この「純米」も逸品と同様冷や~燗まで、非常にクオリティ高く味わうことができます。

 

 

【商品名】九頭龍 純米

醸造元】黒龍酒造㈱ (福井県吉田郡永平寺町)

【原料米】福井県産 五百万石

精米歩合】65%

【アルコール度数】14.5度

【日本酒度】+5.5

 【価格】150ml  315円  (税抜)

    720ml  1,150円  (税抜)

    1.8L   2,400円     (税抜)

【飲み方】冷酒、ぬる燗、上燗、熱燗


 九頭龍 大吟醸

 

 

 2004年発売。一般的に「吟醸」、「大吟醸」など、醸造アルコールを添加しているものはお燗には不向きと言われています。なぜなら、お燗をすることにより吟醸系の利点である華やかな香りや軽快な味わいが損なわれてしまうからです。昔の人は特に高級な大吟醸などをお燗にするのはもったいないと思いがちです。

 しかし黒龍酒造ではその常識を覆し、研究に研究を重ね、お燗で飲める最適な大吟醸を開発しました。それがこの「九頭龍 大吟醸」なのです。

味わい

 

 

 

【商品名】九頭龍 大吟醸

醸造元】黒龍酒造㈱ (福井県吉田郡永平寺町)

【原料米】国産酒造好適米

精米歩合】50%

【アルコール度数】15度

【日本酒度】+4

 【価格】720ml  2,500円  (税抜)

    1.8L   5,000円  (税抜)

【飲み方】ぬる燗、上燗

 

 

 九頭龍 純米夏しぼり

 

 

 こちらは年に1回だけの限定発売。毎年5月に発売されます。「夏しぼり」とありますが、「しぼりたて」という意味です。一般的には冬~春にかけて新酒であるしぼりたてが発売されることが多いですが、醸造技術の進歩により夏にも発売できるようになっているようです。ちなみにこのお酒は先ほど紹介した「九頭龍 純米」の原酒バージョンを瓶詰め。

 

 「しぼりたて」はその名の通り、できたてのお酒を瓶詰めしているので、フレッシュでみずみずしく、少々荒荒しい印象もありますが、それも魅力的に思える清清しいお酒。

 

 原酒ということでアルコール度数は17度とやや高め。スッキリとした辛口に仕上がっており、爽快感がありとてもフルーティー。米の旨味も感じることができ、清涼感と飲み応えも味わうことができる素晴らしい1本。

 

 燗でも冷でも美味しく飲める九頭龍シリーズといえど、この純米しぼりは冷やで飲んでください。

 

 

【商品名】九頭龍 

醸造元】黒龍酒造㈱ (福井県吉田郡永平寺町)

【原料米】福井県産 五百万石

精米歩合】65%

【アルコール度数】17度

【日本酒度】+10

 【価格】720ml  1,200円  (税抜)

    1.8L   2,600円  (税抜)

【飲み方】冷やして
 

 まとめ

 

 以上、黒龍酒造が製造する「九頭龍」シリーズ、全4種類をご紹介しました。

 商品ごとのスペックを見てみると、やはり王道の「黒龍」ブランドと比べても遜色ない情熱と品質で製造しているということがわかりました。

 黒龍も素晴らしいお酒ですが、この九頭龍ブランドも是非堪能してみてください!