皆さんは「シャンパン」はお好きですか?あのきめ細やかな上品な泡、高級感のある味わいは特別な時間を演出してくれますよね!!
しかしそもそも「シャンパン」とはどういう意味なのか、どんな飲み物なのか、知らない方も多いと思います。よく聞く「スパークリングワイン」との違いも簡単に解説していきます。この基礎知識を押さえておくだけでもシャンパン通になれます(笑)
そんなことは知っているという方、この記事のメインである「甘口シャンパンの探し方」、「甘口シャンパンのおすすめ」を手っ取り早く読みたい方は下の目次から飛んでください。
- 「シャンパンとは」
- 「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違い
- 「シャンパン」には辛口が多く、甘口が少ない
- 甘口を飲みたいならDemi-Sec (ドゥミ・セック) を探す
- おすすめの甘口シャンパン
- ★ モエ・エ・シャンドン ネクターアンぺリアル
- ★ ヴーヴ・クリコ ホワイトラベル ドゥミ・セック
- ★ パイパー・エドシック シュブリーム
- ★ マム ドゥミ・セック
- ★ ローラン・ペリエ ドゥミ・セック
- ★ キュベ・デ・ザムルーズ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ ドゥミ・セック
- ★ アルマン・ド・ブリニャック ドゥミ・セック
- まとめ
「シャンパンとは」
「シャンパン」とは厳密にいうと「シャンパーニュ」のことです。フランスにある「シャンパーニュ地方」のこと。シャンパーニュ地方で、一定の基準を満たした発泡性ワイン(スパークリングワイン)のことを「シャンパーニュ」といいます。
ですので、例えば「イタリア産のシャンパン」や、「スペイン産のシャンパン」というものは存在しません。
そしてシャンパーニュは「白とロゼ」のみと決められているので、赤のシャンパンも存在しません。
まとめると、シャンパーニュ(シャンパン)とは、「フランスのシャンパーニュ地方で規定を満たして造られた、白とロゼのスパークリングワイン」ということになります。
ちなみに、「シャンパーニュ」、「シャンパン」という呼び方の違いは、読み方の違いだけです。「Champagne」というつづりですが、本場フランス語読みでは「シャンパーニュ」で、「シャンパン」は日本特有の呼び方だそうです。地方のことをシャンパーニュ地方、飲み物の方をシャンパンと区別することが多いです。このページでは便宜上「シャンパーニュ」、「シャンパン」と両方併記しますが、意味は同じと思ってください。
「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違い
さて、ではシャンパンと同じ発泡性のワイン「スパークリングワイン」というのも聞いたことがあるでしょう。「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違いとは何なのでしょうか。
簡単に説明すると、シャンパンはスパークリングワインの一種です。
「スパークリングワイン」とは、「発泡性のワイン」のこと。
シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で造られた発泡性ワインですが、もちろん、イタリアやスペイン、身近なものだったら日本産の発泡性ワインもあります。
それらの炭酸が入った発泡性のワインのことを総称して「スパークリングワイン」といいます。(3気圧以上)
ちなみに、「シャンパーニュ」は「瓶内二次発酵」という製法を用いて造られます。
「瓶内二次発酵」とは、
泡を瓶内に注入しているわけではなく、瓶の中で泡を発生させます。瓶内で発生させることで、液体に溶け込むように小さく繊細な泡が造られます。その泡は立ち上りの持続性があり、味わいはクリーミーでエレガントな仕上がりになるため、高品質なスパークリングワインになります。
※家ワインより (http://iewine.jp/article/4779)
スペインでも瓶内二次発酵で造られたものもあり、それを「Cava」(カヴァ)、イタリアでは「Franciacorta」(フランチャコルタ)というものもあります。
カヴァやフランチャコルタもスパークリングワインということになります。スパークリングワインというジャンルの中にシャンパンやカヴァ、フランチャコルタがある、といったイメージです。
ちなみに、シャンパンは高級で少なくとも4,000円前後はします。(たまに格安で2,000円台後半のものを見かけますが・・・)
それよりお手頃で、シャンパンに似た品質を求めたい方は「カヴァ」をお試しすることをおすすめします。シャンパンと同じ瓶内二次発酵で、1,000円程度からスーパーなどでも購入することができます。
「シャンパン」には辛口が多く、甘口が少ない
シャンパンの話に戻ります。シャンパンに限らず、スパークリングワインは辛口のものがほとんどです。ラベルや商品名を見るとわかるのですが、たいていは「Brut」(ブリュット)と書かれています。この「Brut」とは、辛口という意味です。シャンパンでも、このBrutタイプがほとんどで、甘口タイプはほとんどなく、辛口が主流となっています。
甘口を飲みたいならDemi-Sec (ドゥミ・セック) を探す
数少ない甘口のシャンパンを見つけるためにはどうすればいいか・・・。それはDemi-sec(ドゥミ・セック)と商品名、もしくはラベルに書かれているものを選びましょう!
というのも、辛口はBrutという表記でしたが、甘口のシャンパンはこのDemi-secという表記になり甘口のワインである証拠なのです。※商品によっては「やや甘口」となっています。
シャンパーニュの甘辛度合いを書いておくと・・・(当分添加/ドサージュ)
◆ Brut Nature (ブリュット・ナチュール)・・・ 残糖分 3g/ℓ以下
◆ Extra Brut (エクストラ・ブリュット):極辛口・・・ 残糖分 0~6g/ℓ
◆ Brut (ブリュット):辛口・・・ 残糖分 12g/ℓ未満
◆ Extra Dry (エクストラ・ドライ):やや辛口・・・ 残糖分 12~17g/ℓ
◆ Sec (セック):やや甘口・・・ 残糖分 17~32g/ℓ
◆ Demi-Sec (ドゥミ・セック):甘口・・・残糖分 32~50g/ℓ
◆ Doux (ドゥー):極甘口・・・ 残糖分 50g/ℓ以上
となり、下にいくほど甘口になります。
実はBrutも一番辛いわけではなく、Brut Natureが一番辛くなり、Demi-SecよりもDouxが甘くなります。しかし、Douxのものはほとんど見かけません。
おすすめの甘口シャンパン
さて、シャンパンには甘口がほとんどないということ、甘口があるすれば「Demi-Sec」のものを探せばよいということをお伝えました。
ここからは本題である甘口のシャンパンのおすすめを紹介していこうと思います。甘口でしたらお酒の苦手な人でも女性でも気軽に抵抗なく飲めると思います。
★ モエ・エ・シャンドン ネクターアンぺリアル
ますは最初にシャンパーニュの定番と言える「モエ・エ・シャンドン」から。一般的によく見かけるモエは白とロゼで、両方ともBrutとの表記がありますので辛口です。
↓「モエ・エ・シャンドン アンぺリアル」 (辛口) ↓
しかしこの黒や紺色に近いモエは、ラベルの下の方に小さくDEMI-SECとの表記があります。ということで甘口タイプになります。
濃い目のイエローゴールドに輝くネクター アンペリアルは、そのエキゾチックな果実味、芳醇でリッチな味わい、そしてエレガントな熟成感を合わせ持った甘味な味わいが魅力です。
パイナップルやパッションフルーツといったトロピカルフルーツ、スモモやアプリコット、爽やかなグレープフルーツの香りとほんのりとしたバニラの風味が感じられます。
クリーミーでありながら、フレッシュで甘味な味わいは温厚でスパイシーな料理と見事に調和します。※モエ・エ・シャンドン公式HPより
やっぱりシャンパンといえばモエに限りますよね!!高級感もあり知名度もあり、ドンペリに並ぶシャンパンの代名詞です。場を引き付けるには最適な甘口シャンパンです。
ちなみにロゼタイプはこちら
【モエ・エ・シャンドン ネクターロゼ】
そして氷を入れてロックで飲むタイプの甘口のモエもあります。
【モエ・エ・シャンドン アイスアンぺリアル】
氷を浮かべて初めて完成するシャンパン。
モエ・エ・シャンドンの伝統的なスタイルはそのままに、もっと自由にシャンパンを楽しむことができるのが、アイス アンペリアル。
マンゴーやグアバなど力強いトロピカルフルーツの香りに、ふくよかなネクタリンやラズベリー、そしてほのかなショウガの風味も感じることができます。果実の凝縮感、ふくよかさ、そしてフレッシュさが絶妙なバランスで、氷を入れて楽しむための味わいを造りだしています。※モエ・エ・シャンドン公式HPより
その「アイスアンぺリアル」のロゼタイプがこちら
【モエ・エ・シャンドン アイスアンぺリアル ロゼ】
レッドベリーとチェリーの躍動感のあるフルーティーな香りを中心に、イチジクやネクタリン、ザクロの香りも感じることができます。甘みと引き締まった骨格を持つ甘美な風味が特長で、ベリーを思わせるような甘さが口いっぱいに広がります。
フルーティーさと爽やかさの絶妙なバランスを持ち、ピンクグレープフルーツのような旨みのあるビタースイートさを伴う、爽快なフィニッシュへと導きます。
※モエ・エ・シャンドン公式HPより
★ ヴーヴ・クリコ ホワイトラベル ドゥミ・セック
ヴーヴクリコもシャンパンを代表する有名銘柄の一つ。1877年に当時珍しかったイエローのラベルを採用し商標登録。その綺麗なイエローラベルは現代にも引き継がれています。
イエローラベルはBrut (=辛口) ですが、そのヴーヴクリコのDemi-Secがこちらのホワイトラベル。派手さはないですが、凛としたその品のある佇まいは他とは一線を画してくれる存在感です。
ヴーヴ・クリコ ドゥミ・セックは19世紀へのオマージュです。シャルドネの存在感を高くすることで甘さとなめらかさが増しています。ドゥミ・セックはカラフェでサービスすると香りや味わいが広がるため、最もおいしくお召し上がりいただけます。
※MHD ヴーヴクリコ ホームページより
★ パイパー・エドシック シュブリーム
パイパー・エドシックは一般的に知名度は低いかもしれませんが、王妃マリー・アントワネットに献上したシャンパーニュでもあり、カンヌ国際映画祭、そしてテニス国際4大大会の一つ「豪州オープン」の公式シャンパーニュでもあります。マリリン・モンローを夢中にさせたシャンパンとしても語り継がれています。
↓代表的なパイパー・エドシック 「パイパー・エドシック ブリュット」 (辛口)↓
そのパイパー・エドシックの甘口タイプがこの「パイパー・エドシック シュブリーム」。
・2018年 ブリュッセル国際ワインコンクール 金賞
・2019年 CHAMPAGNE SPARKLINGワインワールドチャンピオンシップ 金賞
など、数々の受賞歴を誇っている一流の甘口シャンパーニュ。官能的で優美なニュアンスを味わうことができます。
ノン・ヴィンテージ・ブレンドを活かしたドゥミ・セックのシャンパーニュは、上質なワインが持つ、非常に丸みのある味わいを持っています。その爽やかで軽やかな味わいとの絶妙なコンビネーションが、繊細な口当たりを伴う甘美な豊潤さで私たちを楽しませてくれます。
※パイパー・エドシックHPより
★ マム ドゥミ・セック
マムは世界最高峰のモータースポーツ「F1」の公式スポンサーだったことで知られています。F1の表彰式でシャンパンを振って喜びを分かち合う「シャンパンファイト」にもマムは使用されていました。「Only the Best」(最高のシャンパンだけを)という理念を掲げているシャンパンブランド。フランスの最高勲章「レジオン・ドヌール」を模した赤いリボン(コルドン・ルージュ)が目印のシャンパーニュ。
↓代表的なマム「G.H.マム・コルドン・ルージュ」(辛口)」↓
そんなマムの甘口タイプがこの緑色をした「マム・ドゥミ セック」。
メゾン マムのシグネチャーだった甘く芳醇なシャンパーニュの伝統を受け継ぎ、現代のテイストに合わせて生まれ変わった、より甘めで味わい深いシャンパーニュです。1リットルあたり40gと高めのドサージュのドゥミ・セック。マム ドゥミ セック独自のブレンドが、新鮮な個性を維持しながら、バランス、まろやかさ、おおらかさをもたらします。
※G.H.マム HPより
★ ローラン・ペリエ ドゥミ・セック
ローラン・ペリエはイギリス王室御用達のシャンパーニュ。1998年に「プリンス・オブ・ウェールズ」(イギリスの皇太子)の認証を受け、世界のVIPも愛飲している最高品質のシャンパーニュです。
↓代表的なローラン・ペリエ 「ローラン・ペリエ ラ・キュヴェ」(辛口)↓
その甘口のドゥミ・セックがこの「ローラン・ペリエ ドゥミ・セック」。
最近でこそ、辛口の“ブリュット”シャンパンが好まれるようになってきましたが、18世紀の王侯貴族たちが好んで飲んだシャンパンは甘口のタイプでした。
その古きよき時代の味わいのなごりを、今に伝えるのがローラン・ペリエ ドミ・セックです。 今日でも世界中の多くのシャンパンラバーが、この繊細な甘みを持ちながらフレッシュな、かつ凝縮感のある味わいを、そしてデザートや風味が豊かな料理との理想的な相性を、再発見しています。
デザートとの相性は抜群であり、タルトタタンなどの焼き菓子と合わせると更にリッチさと香りが際立ちます。
※ローラン・ペリエHPより
「フレッシュさ」、「エレガントさ」、「バランスの良さ」を追求しているローラン・ペリエのスタイルをぜひ堪能してみてください。
★ キュベ・デ・ザムルーズ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ ドゥミ・セック
ハート型のラベルを採用している珍しいシャンパン。それもそのはずでこのシャンパンのテーマは「結婚」。フランスで結婚のシンボルとされている鳩がキスをしているラベルを採用。商品名の「キュベ・デ・ザムルーズ」とは「愛しあうカップルのためのキュヴェ(ワイン)」という意味。
そしてフランスの愛好家にその生産量の90%が販売されているということで実は希少なシャンパンです。
結婚式の引き出物やバレンタインに贈るシャンパンとしてふさわしい1本です。
※辛口の「Brut」とラベルがほぼ一緒です。甘口が欲しい場合はラベル下部に「DEMI-SEC」と書かれているものを選びましょう
★ アルマン・ド・ブリニャック ドゥミ・セック
「アルマン・ド・ブリニャック」は世界中のセレブに愛されているシャンパーニュ。オスカー賞のゴールデングローブ賞の受賞者に贈られたり、NBA(アメリカ・プロ・バスケットボールリーグ)やNFL(アメリカプロアメリカンフットボールリーグ)にも採用されているシャンパンブランド。
一番有名なのは金色のBrutタイプのこちら。
この赤色をしたボトルは「ドゥミ・セック」なのでもちろん甘口。かつては元々ワイナリーを訪れた人しか飲むことができなかった貴重な1本。発売したのも2015年と比較的最近です。
輝きのある柑橘系のフルーツ、蜂蜜やかすかなブラックベリーのニュアンス。力強い果実の風味と複雑味、そしてバランスの取れた甘みが絶妙に絡み合います。料理と甘味の繊細なペアリングを重視して造られている魅惑的な味わいです。
※FELICITY HPより
「アルマン・ド・ブリニャック」ブランドは価格も他と比べ高級です。とっておきの場面や超贅沢したいときにはこれに限るでしょう。
まとめ
以上、甘口でおすすめのシャンパーニュをご紹介しました。甘口なのでワインが苦手な人、女性の方、万人が飲むことができる貴重なアルコールアイテムです。女子会であったり結婚する方への贈り物、また結婚式の引き出物など、いろいろな場面で重宝するでしょう。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです!!