アルコアイランド

唎酒師、ウイスキーエキスパートの資格を持つお酒好きの筆者が好きにアルコールに関する情報を発信していきます

キルホーマンってどんなウイスキー?特徴と種類、おすすめを徹底解説!!

         

 

 『キルホーマン』はスモーキータイプのウイスキーが集まるアイラ島にある蒸留所。「ラフロイグ」「アードベッグ」「ボウモア」に比べると一般的な知名度は低いかもしれませんが実力派で評価も高いアイラモルト。スモーキー度合いを数値化したフェノール値(ppm)でいうと、ラフロイグを超えアードベッグに次ぐほどのスモーキータイプのウイスキーです。

 

 「ラフロイグ」「アードベッグ」「ボウモア」「カリラ」など有名どころのアイラを経験した後にキルホーマンを飲んでみるといいいでしょう。キルホーマンを知っていると通な印象を持たれるイメージです。

 

 

 

【蒸留所概要】

 キルホーマン KILHOMAN  (コッチ シングルモルト)

【地域】スコットランド アイラ

【設立】2001年  オープン2005年

【正規輸入代理店】ウイスク・イー

【所有者】キルホーマン・ディスティラリー

【特徴】・アイラでも屈指のピーティーさ

    ・すべての工程をアイラで行った100%アイラシリーズの人気が高い

 

 設立は2001年、蒸留所のオープンは2005年とウイスキーの歴史ではとても浅い蒸留所。アイラ島で一番歴史のあるボウモアは1779年創業なのでそう考えると最近できた蒸留所、というイメージですが人気もあります。2010年に初めてシングルモルトをリリースしました。

 

 リリースしているアイテムは少ないと思いきや実は以外にも多くの商品をリリースしています。しかしながら少量生産の蒸留所なので品薄や入手困難なアイテムも多いです。アイラ島の地名を取って命名した商品が多くあります。

 

 よく見かけるのは一番の定番商品「マキヤーベイ」、あと「サナイグ」。それ以外はほとんど見かけることなく今のところレアな商品といえるでしょう。

 

【キルホーマンの種類】

 それではキルホーマンの種類を一つ一つみていきます。ますはキルホーマンの定番商品から。

 

【定番商品】

 まず最初にキルホーマンの定番商品から。これは比較的入手可能です。

 

 ● キルホーマン マキヤーベイ

 

        

 

  キルホーマンのスタンダード商品。一般的に「キルホーマン」といえばこれです。「マキヤーベイ」とはキルホーマン蒸留所の近くにあるビーチの名前。アイラ島で一番美しいといわれています。

 

 フェノール値は50ppmでヘビーピートタイプ。3~5年熟成の原酒をバランスよくバッティングしています。化粧箱にある「CASK INFLUENCE」によるとバーボン主体でシェリー樽も使用しているようです。

 

 参考までに、ラフロイグ年が約45ppm、アードベッグ10年が約55ppmといわれています。ですのでイメージはラフロイグとアードベッグの間くらいでしょうか。一般的には20ppmでヘビーピートに分類され、ボウモアが25~30ppmです。はじめて飲むキルホーマンはこのマキヤーベイがいいでしょう。

 

 ・ インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション2012 金賞

 ・ ウイスキーバイブル94点獲得

 ・ 東京ウイスキー&スピリッツコンぺティション2019 金賞

 

 など様々な賞に輝いており、スタンダードボトルながら高品質なのが分かります。ウイスキー評論家のジム・マレー氏も「素晴らしいウイスキーだ」と絶賛したアイテム。私も好みの1本です。

 

【特徴】

 ・キルホーマンの定番商品

 ・入手しやすいながら様々な賞を受賞し人気が高い

 ・フェノール値50ppm

 

 香りはヨードの乗ったアイラらしい力強いピートスモークに、やわらかく芳しい多種な果実のアロマが鼻腔をくすぐります。 味はフレッシュなシトラスフルーツ、バニラの甘さ、そして骨太ながらも洗練されたピートスモークが三位一体となり、舌の上をなでるように流れ落ちていきます。

※ウイスク・イーHPより

 

 

 

 ● キルホーマン サナイグ

 

         

 

 「マキヤーベイ」はバーボン樽メインですが、サナイグはオロロソシェリー樽の特徴を前面に押し出したキルホーマン。こちらも「CASK INFLUENCE」によると1/3バーボン、2/3シェリーといったところでしょうか。

 

 「サナイグ」も50ppmと「マキヤーベイ」と同じヘビーピーテッドタイプですが、シェリー樽熟成もしているためややピート感は大人しくなっている印象です。ピートとシェリー感を一度に楽しみたい方におすすめです。

 

 ・ アルティメット・スピリッツ・チャレンジ2020 『ベストアイラウイスキー』

 

【特徴】

 ・バーボン+オロロソシェリー樽のキルホーマン

 ・「ベストアイラウイスキー」を受賞

 ・フェノール値50ppm

 

 色は程よく赤みを帯びたビーチウッド。香りは重厚感のあるピートスモーク、レーズン、オレンジピール、アプリコット。味わいは完熟したプラム、キャラメル、シナモン、ブラウンシュガー、ダークチョコレート。キルホーマンらしいピートスモークとウッドスパイスの長い余韻。

※ウイスク・イーHPより

 

 

 

【限定商品】

 

 定番商品は「マキヤーベイ」「サナイグ」の2本のみ。ここからはキルホーマンの限定商品です。実店舗での入手は困難でネットでしか見つからないでしょう。もちろんネットでも売り切れの場合も珍しくありません。

 

 ● キルホーマン フィノシェリーカスク

 

 まず最初にこの「フィノシェリーカスク」。こちらも定番商品の2種類と同じフェノール値50ppm

 フィノはシェリーの種類の一つ。酵母と一緒に熟成する種類のシェリーで、軽くドライな味が持ち味。イーストのような香味がウイスキーにつきます。

 世界で約1万本、日本でも660本のみしか入荷されない希少な1本。今出回っているのは2020EDITIONですね。(2022.8現在)

 

【特徴】

 ・フィノシェリー原酒を使用

 ・生産数が限られている希少品

 

 ミゲル・マルティン社(スペイン)のフィノシェリーの空き樽で全ての期間熟成した1stフィルバット11樽とリフィルバット1樽(合計12樽)をヴァッティング。世界へ10,500本の限定リリースで、日本へは660本の入荷となります。
 シェリーの中でもライトでドライなフィノシェリーの樽ならではの青リンゴやシトラスのフルーティさとキルホーマンのヘビーなピートスモークとのすばらしいハーモニーが広がります。

※ウイスク・イーHPより

 

 
 

 ● キルホーマン ロッホゴルム

 

 年に1回だけリリースされる限定品で、世界で17,000本、日本では990本のみ入荷の希少な商品です。

 

 直近の2021年リリース分のシェリーの種類はオロロソで、9年以上熟成された2011、2012のヴィンテージのものを使用。キルホーマンの特徴であるパワフルなピートとスモーキーさにシェリーのアロマが調和されたリッチな味わいとなっています。

 

【特徴】

 ・100%シェリー樽熟成

 ・生産数が限られている希少品

 

 ロッホゴルムは、アイラ島のピートをたっぷりと炊き込んだフェノール値50ppmの麦芽を使用し、100%シェリー樽で熟成した年1回リースの限定品です。

 キルホーマンのしっかりとしたスモーキーさと共に拡がるオロロソシェリー樽由来のダークベリーやファッジといったアロマ。そしてドライフルーツの凝縮感ある味わい、スパイスの心地よいアクセント、塩気を含んだピート感がお楽しみいただけます。ピートとオロロソシェリー樽の特徴が見事に融合した、年に1度のリッチな味わいをぜひお見逃しなく

※ウイスク・イーHPより

 

 
 

 ● キルホーマン 100%アイラ

 

 この100%アイラは毎年リリースされている限定品。2021年で11thリリースということで第11弾となっています。11thは世界12,000本限定リリース。日本では477本限定ということで貴重な商品です。

 

 スモーキーさの度合いを表すフェノール値は約20ppmということでほどよいピート具合ではないでしょうか。20ppmですとタリスカー10年と一緒ぐらいのイメージです。

 

【特徴】

 ・キルホーマンの中でも人気の高いシリーズ

 ・一般的なキルホーマンは50ppmだがこの100%アイラは20ppm

 ・生産数が限られている希少品

 

 100%アイラは、麦の栽培、製麦、蒸溜、熟成、瓶詰のすべての工程をアイラ島で行ったキルホーマン蒸溜所のシングルモルトで、キルホーマンの誕生まで、過去200年以上も行われた事のない古の製法でつくられています。モルトのフェノール値はミディアムピーテッドの約20ppmで、ヘビーピーテッド(50ppm)の「マキヤーベイ」などとは大きく異なり大麦の風味をより感じられるつくりとなっています。

※ウイスク・イーHPより

 

 
 

 ● キルホーマン ブランブル

 

 ちょっと変わり種でブラックベリーを使ったリキュール。

 

 キルホーマン ブランブル リキュールはブラックベリーを使用したリキュールで、モルトウイスキーと蜂蜜、ピーティーなキルホーマンのニュースピリッツにブラックベリーを浸漬してつくられます。フェノール値50ppmのスモーキーなキルホーマンならではのニュースピリッツとブラックベリーの甘酸っぱさが生み出す他に類を見ない味わいが特徴のリキュールです。

※ウイスク・イーHPより

 

 

 

【過去にリリースされたキルホーマン】

 

 ここからは過去にリリースされたキルホーマンをご紹介します。今では上記で説明した商品よりも入手は難しいです。

 

 ● キルホーマン スモールバッチ バッチ2

 

 ソーテルヌ(貴腐ワイン)、バーボン、シェリーカスクの3つの樽を使用したキルホーマン。ソーテルヌフィニッシュ、シェリーフィニッシュなどはよくありますが、ソーテルヌを含めた3つの樽を組み合わせたウイスキーは珍しいと思います。

 

 
 

 そのほかにも、

 

 ★ キルホーマン 4年 2014 ポートカスク

 

 ★ キルホーマン 4年 2014 ポートカスク  2018エディション

 

 ★ キルホーマン 5年 2012 ソーテルヌ カスク フィニッシュ

 

 ★ キルホーマン 5年 レッドワインカスク

 

 ★ キルホーマン 7年 2013 ファーストフィルバーボンバレル

 

 ★ キルホーマン 9年 2010 ヴィンテージ 

 

 ★ HSE サンテティエンヌ エクストラ・ビュー キルホーマンカスク フィニッシュ

 

などがあり、限定品も多々リリースされています。

 

【プレゼントにおすすめのキルホーマンは?】

 

 「マキヤーベイ」、「サナイグ」は比較的入手可能ですのでできればその他限定品のキルホーマンをプレゼントや贈り物にしたいものです。甘いもの好きな人には「フィノシェリーカスク」や「ロッホゴルム」、それ以外だと「100%アイラ」シリーズがいいかと思います。

 

 まとめ

  いかがでしたか?今回はキルホーマンの種類をご紹介しました。数が多いですが、限定品は入手困難ですので見かけるとゲットしておいた方がいいでしょう。